「カレンツ」と読むそうです。
Googleが、先週新しいスマートフォン/タブレット向けサービスをスタートさせました。「Google Currents」という名称のこのサービス、ユーザーインターフェイスが洗練されていて今後に期待のサービスなのは間違いありません。
さっそくiPad版をインストールしてみたので、感想を。
新しい雑誌フォーマット、Google Currents
Currentとは、「傾向、潮流」という意味だそうです。
Google Currentsとは、ニュースサイトやブログを雑誌のようなスタイルで読むことができるスマートフォン/タブレット向けの新しいアプリです。いろいろ説明するより、下記のプロモーションビデオを見てみてください。
何やら、ビューティフルなアプリの匂いがプンプンします。無料ですので、早速iPadにインストールしてみました。
ポテンシャルはMax、今は日本では様子見
...かな。
思ったより残念だったのが、Google Currentsには日本語コンテンツがないのです。英語わかれば違うんでしょうけど。
いくつかスクリーンショットを撮ったのでご紹介。
トップページはこんな感じです。
下に並んでいる四角いタイルが登録されているコンテンツ。コンテンツを選択すると、そのコンテンツ専用の画面に遷移。
デフォルトで並んでいるコンテンツはどれも、Google Currentsに最適化されている模様。とても見やすいです。英語ですが...
読みたい記事を選択すると、閲覧画面になります。ご覧ください、この雑誌ライクな表示のされ方!
英語ですが...
コンテンツはカテゴリごとにいろいろと追加できます。ただ、残念ながら日本語の登録コンテンツはまだ無いようです。
Googleリーダーに登録しているRSSフィード情報はGoogle Currentsで表示できるのですが、どうもブログを読む気にはなりませんでした。ブログ全体のデザインへのこだわりやブログの作りの参考にするためにも、ブログはやっぱりサイトで見るのが一番です。
雑誌のように記事を見せる代表格「Flipboard」を超えるか?
結論から言うと、今はFlipboard一択です。
理由は簡単、Google Currentsは現時点ではTumblr/Instagramと連携できないからです。
FlipboardはFacebookやTwitterなどSNSの投稿を表示することができます。何より、Tumblr/Instagramを表示することにより、ビジュアル雑誌を眺めるかのごとく綺麗な写真たちをボケ~と眺めることができる。これが最高の活用方法だと思っています。
このペラっとめくる感じがクールでありチープなのがFlipboardのお茶目なところです。わかる人にはわかるはず!
Google Currentsはあくまでコンテンツの表記だけ対応しているので、Flipboardのような使い方はできません。
Google CurrentsはWebコンテンツの雑誌化を目指す試み
Google Currentsは、スマートフォン/タブレットで新たな雑誌メディアのプラットフォームを創りだそうという試みなのではないかと思います。
いまタブレットでの雑誌といえば、電子書籍が主流です。その一方、独立したアプリとしてインタラクティブな雑誌もいくつかリーリスされています。ですが、まだまだ数は少ないです。マジョリティは今のところ、紙の雑誌を電子書籍としてタブレットに流通させる手法でしょう。
ところが、今回のGoogle Currentsは現在の雑誌型電子書籍の在り方に一石を投じるサービスとなりました。
優れたインターフェイス、スマートフォン/タブレットに最適化された画面、そしてコンテンツを「魅せる」力。これからの雑誌型電子書籍のひとつの方向性を明示したのではないでしょうか。
対するFlipboardですが、こちらはあくまで「コンテンツを雑誌のように見せる」ことが目的です。Google Currentsのように雑誌の新たなプラットフォームを創出しようとしているわけではありません。
したがって、Google CurrentsとFlipboardを比較することはナンセンスなのです。
これからGoogle Currentsの日本へのローカライズ対応が進み、日本のコンテンツメーカー(各種メディア)が優良なコンテンツを生み出せば、非常に面白い仕組みへと進化していくでしょう。
今日のあしあと
「少し先を見越して今から触っておくと、後でドヤ顔できる」
あんまり注目度が高くないように思うGoogle Currentsですが、今後の裾野の広がりの可能性を考えれば要チェックサービスなのは間違いないでしょう。まぁ無料だし、覗いてみて損はないのではないでしょうか。
それにしても、Google+のリニューアルといい最近のGoogleはデザインへの傾倒が大きいですね。
良いことだと思います。
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