今回紹介するのは、電卓アプリです。機能は普通です。iPhoneを横にしても、関数電卓にはなりません。ただし、その操作感は唯一無二であり絶対価値の持ち主です。
Rechner Calculatorはジェスチャーのみで操作する電卓アプリ
Rechner Calculator(85円)という電卓アプリを1ヵ月間くらい使っています。これがめちゃくちゃスマートで、iPhoneアプリのあり方を体現するようなつくりになっていて惚れ惚れしています。何より素晴らしいのが、すべての操作がジェスチャーのみで完結することです。
まずはRechner Calculatorのプロモーション動画を見てみてください。特徴がよく分かります。
足し算や引き算など、すべての計算がジェスチャーで行えます!簡単にアプリの利用イメージをご紹介します。
これがメイン画面です。ん?電話??
足し算をするときは、右にフリックします。引き算は逆に左にフリック。
「かける/割る」は、それぞれ右/左に2回フリックします。イコールは上にフリック。
こんな電卓アプリ、見たことないですよね。慣れるととても使いやすいです!
使いづらい部分もあるのは確か
良い面ばかりではなく、使いづらい面もあります。
・桁のカンマ区切りが表示されない
・他のアプリのように、計算履歴の表示がない
・クリアが若干面倒(画面をダブルタップor日本指でスワイプ)
とくに一番目の、カンマで桁の区切りが表示されないのはかなり痛いです。大きな数字の計算をする場合、いくつの数字なのかパッとわかりづらいので…
とはいえ、簡単な計算であればまったく問題ありません。iPhoneで電卓を使う場面は、そんなに複雑な計算を行うこともないでしょうから日常生活で困ることは無いと思います。
iPhoneアプリUIは、ボタンよりジェスチャーがフィットする
iPhoneは言わずもがな、全面タッチパネルです。タッチデバイスでは、マウス操作とは異なるユーザーインターフェイス(UI)が求められているのは明白です。特に、マウスでの操作を前提としたボタンのつくり(マウスオーバー時にエフェクトするetc)は、タッチデバイスでは通用しないはずです。
タッチデバイスに求められるUIは、「ジェスチャー」ではないかと最近強く思います。ボタンを排除し、代わりにフリックやスワイプを駆使したジェスチャーで操作する。これはタッチデバイスではごく自然な操作と認識できるでしょう。
タッチデバイスでのUIについては、少し前に話題になったiPhoneアプリ「Clear」の開発者のコメントが非常に感心します。
・一夜にして世界中を席巻したiPhoneアプリ「Clear」の裏側(WIRED)
また、タッチデバイスUIに言及したこちらの記事も非常に勉強になります。確かに、ジェスチャーは非習慣的ですからね。
・習慣になるまでの UI と操作の変化(could)
今日のあしあと
「ジェスチャーUIは、タッチデバイスの未来だ」
ジェスチャーアプリは、慣れれば最強のユーザビリティを提供してくれます。スマートフォンのフリック入力が良い例です。ただ、今のスマートフォンアプリはまだまだ発展途上期です。これからもっと洗練されたUIのアプリが登場するでしょう。
今回ご紹介した電卓アプリ「Rechner Calculator(85円)」は、そんな未来のUIを体験できる素敵なアプリです。ぜひ一度、この今までにない操作感を体験していただきたいと思います。
ツイート
0 件のコメント:
コメントを投稿